モダンなログヴィラ「トゥーリ」 – 夫婦の理想郷
目次
・アレンジされたログヴィラ
・順調にすすんだプロジェクト
・理想のログヴィラ
・自然の中の楽園
岩の多い島に上陸して、マルヨリタとユッカの別荘に近づくと、まず目に入るのは松林の間から輝くカラヴェシ湖の水面。そして、その先に堂々と佇むホンカ・ログハウスの人気モデル「トゥーリ」がみえてきます。
家族の愛犬トゥヒキモが、ソルムネン夫妻のテラスで温かく出迎え、夫妻はサウナ棟と居住スペースを繋ぐ屋根の下で笑顔を向けてくれます。広々としたリビングに足を踏み入れると、大きな窓越しに広がる湖の絶景が目に飛び込んできます。家の裏側から差し込む太陽の光が、風景を一層輝かせています。
「この湖畔の土地にはログハウス以外考えられませんでした」とユッカ。
アレンジされたログヴィラ
フィンランドで長い歴史を持つホンカは、夫妻にとって理想のログハウスメーカーでした。大きな景観窓が特徴的な平屋で、母屋とサウナ棟が屋根のあるテラスでつながる洗練されたホンカのモデル「トゥーリ(フィンランド語で「風」の意味)」は、モダンでエレガントなデザインです。夫妻はホンカの設計士と共にこのモデルを理想の形に仕上げました。その結果、広々としてサステナブルで、住みやすく、機器のリモートコントロールも可能な高品質なスマートハウスが完成しました。寝室は1つだけで、他の2部屋は大きな窓とガラスの引き戸を備えた書斎として設計されています。
「このプロジェクトが始まったのは、子どもたちが自立して家を出る時期でした。この家は大人2人のために設計しました。過去のプロジェクト経験から、どんなアレンジも可能だとわかっていたので、私たちが求めるものを正確に伝えました」とマルヨリタ。
順調に進んだプロジェクト
ホンカのネットワークを活用し、評判の良い地元の業者を決めました。プロジェクトは予定通り進行し、一切のトラブルなく完了しました。プロのアドバイスを求めながらも、インテリアの多くを夫妻自ら手掛けました。
「信頼できる業者を選ぶことは絶対に欠かせません。ログハウスを夢みている人は、計画段階に十分な時間を確保し、予算を慎重に計算すること、そしてフレキシビリティも必要です。」とユッカはアドバイスします。
「いろいろな展示会や建築現場を見て回り、様々なログハウスを見学しました。それが大きな助けになり、自分たちが求めるものと私たちには必要のないものが明確になりました。」とマルヨリタは振り返りました。
理想のログヴィラ
このログヴィラが完成して1年。2つの書斎を設け、空間を柔軟に使える設計にしたことがとても良かったと実感しています。寝室の数を1つに減らしたものの、成人した子どもたちとそのパートナーが過ごしたり宿泊したりするには十分なスペースがあります。広くて明るいリビングは予想以上に快適で、夫妻のお気に入りです。
「建築中に唯一心配していたのは、家を北東向きに配置したことでした。自然光が十分入るか不安だったんです。でも、この向きは結果的に完璧でした。光がたっぷり入ります」とマルヨリタ。
「景色を照らす太陽の光が、直接窓から差し込むことがないのも良かったです」とユッカ。
自然の中の楽園
庭は主に森林のままで、ベリーやキノコが採れる場所になっています。広いテラスもあり、別棟のサウナには更衣室が併設されています。シャワールームの窓からは、10km先のクオピオにあるプイヨタワーが見えます。サウナで寛ぐときには、ユッカ自作のアスペン(ヤナギ科の木材、ポプラ)製ベンチが優しく包み込んでくれます。
「ここにいるときは、他に行きたい場所なんてありません。書斎でリモートワークをした後、庭でベリーやキノコを採る。そしてカラヴェシ湖で釣りを楽しむ。夕方には薪で焚くサウナを温めて、湖の上の星空や時にはオーロラを眺める。これ以上の贅沢はないですよ」とユッカ。
建築データ
住人: マルヨリタ、ユッカとペットたち
設計: Honka Design Serviceによるホンカ「トゥーリ」をアレンジした平屋のログヴィラ
ログ材: FXL 204、ゼロコーナー、パイン材
延べ床面積: 123㎡
間取り: 寝室1部屋、書斎2部屋、オープンプランのキッチン&リビング、トイレ2室、サウナ、浴室、ユーティリティルーム
完成年: 2021年