フィンランドのおうちサウナ文化:サウナはおもてなしの場
日本では3月7日はサウナの日。サウナの本場フィンランドにもサウナの日があります。毎年6月の第二土曜日という夏至祭に近い日程です。サウナの日には、夏休みに入った子供たちも楽しめるようなサウナ関連のイベントがフィンランド各地で行われます。
また多くのフィンランド人はサウナの日と聞くと毎週土曜日を思い浮かべるかも知れません。フィンランドでは週に数回、特に週末にのサウナが一般的。日常のサウナに加えてクリスマスや新年、夏至祭などの特別な日に家族でサウナに入る習慣もあります。
フィンランドの住宅や別荘には、ほぼ必ずサウナが設置されています。浴槽がなくてもサウナとシャワーはあるという家も珍しくありません。湖畔にサウナ小屋があり、丘の上の母屋にもサウナがある別荘もよく見られます。それだけサウナが生活の中で重要なポジションにあるのです。
サウナはフィンランド人にとってコミュニケーションの場であると同時に、社交の場でもあります。家庭に友人を招くとき、「土曜日は我が家のサウナに来ない?」という誘い方をすることがよくあります。大勢でホームパーティーをするときも、イベントのようにサウナに入ったりもします。サウナで温まることは、おもてなしの一部でもあるのですね。
家族や友人と入る家庭のサウナでは会話も重要。薄明りの中でベンチに並んで座ると、不思議と打ち解けた雰囲気になります。昔話をしたり、ロウリュしたり、シラカバの枝で体をたたいたり、外気浴してまたサウナに戻ったりしているうちに、すっかり親しさが増すものです。
肌寒い日に無性にサウナに入りたいこともありますが、フィンランドではサウナは温まる以上のものです。サウナは週末の喜び、特別な日のお祝い、友人へのおもてなしでもあります。そして家族や友人とのコミュニケーションを潤滑にして人生を楽しむための手法なのです。あなたもサウナを生活に取り入れて、フィンランド人のように幸福度を高めてみませんか!
Text by Asako Hashimoto
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